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就職活動といえば,黒髪,短髪,服装とかいう,意味のないものが重要になって来ます.


意味が無いなんて言いながら,もちろん私もキッチリこの型にハマります.上記の意味の無いものでディスアドバンテージを背負いたくないからです.


これについて少し考えてみると実に興味深い.就活の面接の意義も怪しいと思えて来ます.攻略のノウハウにより看破できる試験が人の能力評価において有用であるなどとは到底思えません.


それでも,企業は新卒採用という魔法の言葉に乗せて就活生にESと面接の攻略法を学べと脅しをかけてきます.
友人は言います.
就活の勝者とは内定をもらった奴だと.
入ってしまえば嘘をついても良いと.
巧妙な嘘を見破る手段など現状の就職試験においてはありえません.入ってしまえば誰もが同じスタートラインです.
はたして対象となる就活生がこう感じる就職試験に意味はあるのでしょうか.


そして,多分,もし私が人事になったとしても黒髪,短髪,服装という無意味なものを観てしまうのでしょう.
誰もが,就職活を通して感じるはずの虚しさを,また下の代に求めるのはなぜでしょうか.
すべては,歴史的経緯からなのでしょうが,なんとも飲み込みがたい事実です.
かくして,私は自分の最初の評価を±0にするため,黒髪,短髪,服装に気を使います.